こんにちは、平本です。
毎日、快適に暮らすための広がりについて紹介します。
家族構成やライフスタイルなどによって、間取りや個室の数は異なりますが、家のどこかに、ある程度の広さ、つまり、ボリュームのある空間が必要です。これは、家が広くないとつくれないのでしょうか、そんなことはありません。ポイントは、広がりを感じられる空間かどうか、ということです。たとえば、個室は狭くても家族が集まるリビングは広くとるなど、メリハリをつけることで広々とした空間が生まれます。部屋の一部に吹抜けを採用し、立体的なボリュームを感じられる空間にするのもよいアイデアです。また、むやみに壁をつくるのではなく、廊下や階段を部屋に取り込むことで視覚的に空間の広がりを感じさせるのも工夫のひとつだと思います。広がりを感じられる空間として、もう一つ大切なことがあります。それは、普遍的に美しい空間であることです。空間のテイストを好みのデザインにまとめるのもよいですが、年月が経ったときのことも考え、長く愛せるデザインを選択しましょう。このような工夫で、コンパクトな敷地でも空間として豊かに暮らせるプランはつくれます。そして、縦(天井高)や横(広さ)に意識的な広がりや美しさを感じられる家こそが、長く快適に暮らせる家ではないでしょうか。